明日を生きる糧

神谷浩史さん日記

アニメ『暗界神使』第17話 感想&解説 (原作読破済)

フルCGだと戦闘シーン迫力があってカッコイイですよね✨ハラハラドキドキ凄く楽しいです(*^^*)

暗界神使をより楽しめる様にストーリー解説をメインに書きました。極力先の展開のネタバレにならない様に配慮して書いていますので暗界神使ファンの皆様一緒に楽しみましょう♪

 

~第17話「水面下の陰謀」あらすじ~ 

⚠︎ネタバレ注意⚠︎

棺桶の中のものは既に瘴気の侵食で怪物になっており、生き物の気配を感じて動き始めた。モクケンウンが警備を撒いた後、墓室で三人と合流し、一刻も早くこの場所を立ち去ることを助言する。四人は撤退するが、洞窟内の防御装置が発動し、出口が封鎖される。四人は墓室に戻る。墓室の隅でロシア人の骨や服の欠片を発見する。以前聞いた外国探検隊が員丘山で失踪したことを思い出したキョウコウは、この村で発生した奇妙なことがこの墓室と関係あるのではないかと疑う。棺桶がまた激しく揺れ動き始めて、人型の怪物が中から出てくる。モクケンウンは式神を出して戦うが、瘴気の侵食で体力を奪われ倒れる。キョウコウがモクケンウンを助けに行った時、墓室の地面が裂けて二人が深淵に落ちてしまう。一方、トウテツはゲンメイから屍魔の封印を強化するという依頼を受け、ゲンメイが代わりにキョウコウたちを探しに行った。トウテツも瘴気の源である黄泉の井戸に着く。井戸の近くにシロキジの持ち物を発見し、調査のため井戸に飛び込む。

引用:暗界神使 第17話 | dアニメストア

 

⚠︎ネタバレ注意⚠︎

原作51章~54章

外の警備を撒いて来たモクケンウンですが「能力を使わなくてもどうとでもなる」とコウくんに答えていましたが、つまり村人達に捕まっても実は何とか出来た筈なんです。

でも大人しく拘束されたのはコウくん達が訪れるかもしれないので様子を見ていたのだと思います。

今回モクケンウン達はリクキョウギから霊御台を代表して「鎮魂石」の出現を「妖神府」のリーダー代行「英招」に伝えに行くという任務を受けていました。

ちなみに「妖神府」リーダーだった「鳳凰」は500年前に失踪しそれ以来妖怪界の派閥抗争が激化しています。

その任務を知ってモクケンウンの父は「妖神府」のある槐江山に近い員丘山へコウくん達が行くらしいと聞き、任務終了後に員丘山へ立ち寄りコウくんに近付いて仲間に引き入れる様モクケンウンに命令します。

コウくんが仲間にならないのなら消してしまえとまで…酷い派閥争いです。それだけ「無色体質」というのは霊御台では誰もが欲しがる貴重な人材であると同時に霊御台内部争いの元になる存在な訳です。

モクケンウンは父親からそんな命令を受けてコウくん達と偶然を装って出会いこの洞窟に調査に入りましたが…棺の封印が破られてしまいました。

棺には「拘邪陣」という魔堕ちした怪物等を封じ込める魔法陣が敷かれ、更に妖魔の気配までも封じる呪符が貼られおり中身が判別出来なくなっていました。相当強力な封印が施されていたのが分かります。

ところが魔堕ちした怪物は生き物に敏感な為コウくん達が近付いた事で目覚めてしまいます。

生き物が近付けないはずの洞窟の中に足跡や道具があり誰かが出入りしている形跡があるという事は、人の気が無い「赤泉村」の住民達が出入りしていると推測出来ます。

しかも「赤泉村」の住民達は瘴気を恐れていません。夜中に運んでいた棺はこの棺ととてもよく似た棺で、森で襲われた怪物と棺から出て来た怪物は同じ様な姿をしていました。

森に逃げた怪物達は5匹、内4匹はトウテツが妖力を使って倒してくれました。「黄泉の井戸」の近くで「避気珠」が落ちているのを見付けると「5匹目は倒す必要が無くなった」と言ってましたね。

「避気珠」はシロキジが「黄泉の井戸」を見付けた時、瘴気の影響を受けない様に口に含んだ緑色の小さな珠です。それが落ちていて5匹目の怪物はもう倒さなくて良くなった、と言う事は誰かが5匹目を倒したと言う事です。

瘴気の源はコウくん達の居た場所からの様でしたが、ゲンメイによると昔トウテツと共に封印を強化した「あの場所」で「封印の要」が壊されたらすぐに崩壊が始まり厄災が訪れると…「黄泉の井戸」から噴出する大量の瘴気を見て、恐らく「封印の要」は壊されたとゲンメイは推測しました。

普通の人間なら入ったら出て来られないという「黄泉の井戸」は「あの場所」へ通じる隠された入口の一つでトウテツはすぐに様子を見に向かいます。

ところで今回トウテツの密かな目的が明かされましたね。白澤の予言によると「あの時の真相」への道標となる「鍵」がコウくんであると。トウテツは100年以上その真相を追い続け、そして「あの人」をいまだ諦められずにいる…この目的を果たすまでコウくんに死なれては困るのです。ただ「今すぐには使い物にならない」とも言っています。

以前忘れられない出会いなんて覚えてないと言っていましたが実は一人だけ居たのです。トウテツがそこまで想う「あの人」っていったい誰なのーー?!?!とめちゃめちゃ気になりますよね?トウテツの過去は第6章で明らかにされるのですが第4章でコウくんとのやり取りの中で「あの人」を思い出すシーンがありそこで初めて出て来ると思います。

今言えるのは、トウテツの目的には強い執着があり「今のお前はあの頃と同じ目をしている」とゲンメイに心配される程です。その目的を果たす為の唯一の「鍵」をやっと見つけたトウテツは、目的の為にコウくんに対して何やら企んでいる訳です。

その企みを秘めているのでコウくんに死なれては困ると、ただ単に利用しようとしているのが今のトウテツなのですが…

以前も書きましたがコウくんとトウテツの関係性の変化がとてもエモいんですよ。暗界神使のお話は物凄く長いのでどこまでアニメ化されるか分かりませんが…是非是非最後まで見届けて欲しい作品です!

今回名前が出て来た白澤(ハクタク)ですが原作に詳しい説明が出て来ないので何者なのか分からないのですが調べてみたら、中国神話で知られている瑞獣の一種で「人間の言葉を解し万物の知識に精通するとされる」とあったのでそこから来てるのなら白澤は千里眼的な能力を持つ人物設定なのかなと、あくまでも個人的解釈ですが。

最後に員丘山で起こった出来事に付いてまとめておきます。

  • 100年程前トウテツとゲンメイが「ある封印の補強」をした。ここにはゲンメイの言う「彼ら」が封印されている。
  • 数年前怪しい外国人一団が訪れ、程なくして山崩れが起こった。山崩れの前に一団のあじとから爆発音も聞こえた。
  • その後すぐ封印が弱まり瘴気が漏れ出す。
  • 外国人一団は姿を消した。
  • そしてまた別の人間が「彼ら」を呼び覚まし破壊が進んだ。

トウテツとゲンメイが補強した封印はとても強力なもので、トウテツ自身ですら今更弄れない程の封印であるにも関わらずただの人間に封印を破壊する事は出来ません。

それにあの場所の秘密をどうやって嗅ぎつけたのか?

次回もハラハラドキドキの展開です✨