明日を生きる糧

神谷浩史さん日記

『楽園追放』

9/3(金)19:00~9/10(金)18:59迄期間限定でYouTubeにて公開中の『楽園追放』再生回数が今見たら148万回!凄い!!プレミア公開時にチャット見ながら観れたのが面白かった。明日までという事でもう1回観ちゃったけど何度観ても惹き込まれるし面白い。

私が初めて観たのは息子が「面白いから!」って薦めてきたので数年前に一度観たけれど全く飽きる事無く最後まで観れたなぁ。

当時はまだ神谷さんの名前は知ってる、ちょっと興味あるかなぁ位の時期で声優さんの事はほとんど知らない時期だったから、今観たらいきなり古谷さんがチャラいナンパモブ?!とびっくりした(笑)

最初観た時はフロンティアセッターは悪役で一体どんな奴だろ?なんて思いながら観てたからあのAIロボット出て来た時の、えっっっ???てなったの覚えてる。あれ?悪い奴じゃないのかもってアンジェラと同じ反応してた。今観ると、来たーー!!この子悪い子じゃないよ、いい子なんだよー!になる(笑)

肉体や余計な物を捨てた電脳の世界ディーバは遠い未来に有り得なくも無い世界だなぁと思いながら、でも人間ってその余計な物があるから価値があるというか、効率だけを求めた世界はやっぱり味気ないつまらない世界になるんだろうなぁと思う。

人間の価値って何だろうと色々考えさせられる中、長い年月を経て「好き」という不可解な感情を解析する過程で『私』という自我の発生を認識したAIフロンティアセッターが一番人間らしくなって行くという対比が面白い。

自己進化しただけあって物凄く優秀なフロンティアセッターがカッコイイ!拘束されたアンジェラを助けてニューアーハンで追撃を落としまくる戦闘シーンがめちゃめちゃカッコイイです。音楽も最高だし鳥肌モノ。「伊達に自己進化はしておりません。」なフロンティアセッター惚れました♡

己の存在証明の為長い年月ジェネシスアーク計画を進めて来たフロンティアセッター、最後はたった1人きりで宇宙に飛び立つシーンがまた泣ける・゚・(。>д<。)・゚・

ディンゴがフロンティアセッターに送った最後の言葉がとても暖かかった。

「人類にだって色々ある。どだい人間の定義なんて結構曖昧なもんなんだよ。歌を歌って仁義を通して星空に夢を見たアンタなら、もう人間でいいんじゃないか?」

「そうでしょうか。」

「俺達が失い忘れたものを誰よりも強く受け継いで来たのがアンタなんだ。だから胸を張って行ってこい。いずれ旅先で出会った奴には堂々と名乗ってやりなよ。地球人類の末裔だって。」

たった1人きりで旅立ってしまったけど最後の最後本当に人間らしく歌なんか歌ってさ...もう涙腺崩壊。

頑張れ!フロンティアセッター!いつか戻って来てねーー!!

その後のフロンティアセッターが気になってしょうがないです。元気でやってるだろうか。彼ならディーバに支配された人間世界を救えるのではとずっと思っていたんだけど...。続編小説があるらしいので読んでみたいな。何なら続編もアニメ化して欲しいわ。

神谷さんのフロンティアセッター、AIだからセリフに感情を込めてはいけないから凄く難しいと思うんだけど機械っぽい中にも人間味を感じさせる演技が流石でした。

音響監督の三間さんがフロンティアセッターのセリフ何度やってもちゃんと全く同じ様に言える神谷浩史凄いって仰られてた。

今観ると本当声優陣豪華だったんだなぁと分かる。監督も神谷さんのリーディングライブを毎回手掛けて下さる水島監督だしガンダム00での共演者さんも多いし、凄い作品だったんですね。

脚本家の虚淵玄さんは『Fate/Zero』『サイコパス』『アルドノア・ゼロ』で存じてましたが息子曰く鬱展開な作品が多いらしい(?)と、でもこの作品はとてもクオリティが高く深く考えさせられる内容でとても良かった。